2012年11月18日 星期日

「フェスティバル/トーキョー」参加の台湾の2団体による共同記者会見が開催

 今年で第5回の開催となる日本最大の舞台芸術フェスティバル「フェスティバル/トーキョー(F/T)」に、台湾から「林文中舞団(WCdance)」と「再拒劇団(アゲインスト・アゲイン・トゥループ)」の2つのパフォーマンスグループが来日参加する。両団体は主催団体による若手アーティスト、カンパニーの自主公演をサポートするための「F/T公募プログラム」において、国内外180件の応募の中から選ばれた11団体の内の2団体であり、南池袋の「シアターグリーン」で、11月15日~17日(林文中舞団)、22日~24日(再拒劇団)にそれぞれ上演する予定である。

 公演に先立ち、11月14日に台湾の2団体による共同記者会見が開催され、「林文中舞団」の芸術総監督である林文中氏、国立台北芸術大学の林于竝・准教授、台北駐日経済文化代表処台北文化センター(以下、台北文化センター)の呉静如・主任らが出席した。

 この日の記者会見は2部構成で開催され、最初に上演会場となる「シアターグリーン」で、「林文中舞団」の作品「小南管」の一部が披露され、作品の振付・演出をした林文中氏により、作品紹介が行われた。後半では会場を別の場所に移し、再拒劇団の作品「アメリカン・ドリーム・ファクトリー」の紹介ビデオが上映された。

 台北文化センターの呉・主任は、「今回の公演を通して、台湾芸術のすばらしさを広く日本の皆様に伝えたい」とあいさつし、両団体の作品について、「彼らの作品はきわめて批判性があり、現代の伝統への対話もあり、若者が置かれている環境も映し出されている」と紹介した。

 林文中氏は、今回の作品の中で、台湾の伝統音楽の1つである「南管」を組み入れたことについて、「伝統舞踊は美しく、観客にとって考える必要のない娯楽的な技芸となっているが、これを異なった表現方法を用いることにより、観客が考え、共感することができるのではないかと強く感じた。そのため、多元的な方法により南管音楽を紹介していく中で、我々と伝統との間にどのような関わりや、ストーリー性などがあるかを表現したいと思ったことからだった」と述べた。さらに「台湾と日本は伝統に対し葛藤するという類似点があることから、創作当初より日本人はこの作品に対し、興味を持つのではないかという予感がした。今回の公演では、日本の観客からの感想を聞くことを期待している。この作品が好きか嫌いかは別として、重要なことは伝統についての定義はどこにあるのかを皆が一緒に考えることである」と強調した。

 林・准教授は「再拒劇団の作品は、台湾の消費社会、アメリカからもたらされた大衆文化、その文化の背後にある国家間における台湾の立場、地位、社会に強く反応し、社会現象を批判したものであり、社会風刺や社会構造を表現している。この劇団は、批判性が高く、台湾社会の現実をよく反映した作品を上演している」と述べた。     

◆  ◆  ◆  ◆  ◆ 「フェスティバル/トウキョー」

●「再拒劇団(アゲインスト・アゲイン・トゥループ)」

 演 目  :「アメリカン・ドリーム・ファクトリー」 上演時間:90分
 作・演出 :黄思農(ホアン・スーノン)
 上演日時:11月22日(木)19:30~
         23日(金)17:00~
           (終演後ポスト・パフォーマンストークあり)
         24日(土)17:00~

※ 会 場:シアターグリーン (両公演とも)
      〒171-0022 豊島区南池袋 2-20-4 (TEL:03-3983-0644)

・「池袋駅」(JR山の手線・埼京線、東武東上線、西武池袋線、地下鉄丸の内線・有楽町
    線)JR池袋駅南口改札より地下通路(西武デパート側)39番出口………徒歩約2分
・「池袋駅」東口より地上路で…徒歩約6分
・ 地下鉄・有楽町線「東池袋駅」…徒歩約5分

「フェスティバル/トウキョー」WEBサイト
http://festival-tokyo.jp/

《2012年11月15日》

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